一心寺の縁起
勧請開山通玄禅師は、豊後の人で
姓は藤原氏。
長く子がなかった母は、聖人を授かる
よう仏様に祈った。
やがて子を宿したが出産予定日に亡く
してしまった。
父は悲しみつつ古塚の側に埋葬した。その後、子の泣き声に
父が墓地を開くと、既に男の子が生まれていた。
体には香気があり気力が充満していた。
凡人にあらず、法の器足るぞと人々もうわさしあった。
だから、懐胎の時には、この尊体に帰依し安産を祈る。
乳少なき人は必ず感応しましまして多量となる。
疑うことなく至心に祈念し奉るべきなり。
御開山
御開山
開基家の守り本尊で、武運長久を祈って子孫代々に
信仰された。 過去の戦役で身代わりとなり、身代
不動尊とも呼ばれた。
この尊像に祈願すると家運興隆、穀米成熟、人をして
幸福を得せしめ給うなり。
各々視至心にせられよ。
聖観音
天井画